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GitOps×Kubernetesで運用効率化と開発5倍速 – 株式会社ウフル事例

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株式会社ウフル

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5倍速で開発

99.99%の高可用性

80%の運用リスク削減

導入にいたる背景

IoTとデータ流通に強みを持つ株式会社ウフルは、迅速な市場対応と効率的な開発体制の構築を目指し、KubernetesとGitOpsによる開発運用の近代化に取り組みました。

Aokumoは、ウフルのクラウド・インフラ環境に対し、Kubernetes運用の最適化、GitOpsによるCI/CDパイプラインの導入、マルチアカウントAWS環境の統一管理、監視・インシデント対応の整備などを支援。これにより、開発とデプロイメントのスピードが5倍に向上し、システム可用性99.99%、運用リスク80%削減といった成果を実現しました

課題

このプロジェクトでは、ウフル社が目指すクラウドネイティブ体制の実現に向けて、いくつかの要望と同時に解決すべき課題が存在していました。

主なご要望としては、Kubernetesの運用最適化、効果的な監視・サポート体制の構築、IaC(Infrastructure as Code)の完全実装、そしてGitOpsによるデプロイメント体制の確立が挙げられました。一方で、以下のような具体的な技術的・運用的課題が明らかとなっていました:

  • Kubernetes運用の最適化ニーズ:セキュリティ設定やリソース管理が属人的で、未使用リソースの特定や適切なスケーリングの実施が難しい状況にありました。
  • マルチクラウド環境の一貫性不足:複数のAWSアカウントにまたがる構成において、リソース管理・セキュリティ体制の統一が課題となっていました。
  • CI/CDプロセスの未整備:手動によるデプロイメントが主流で、ビルドからリリースまでの時間が長く、ヒューマンエラーのリスクも伴っていました。
  • 監視およびインシデント対応の未整備:リアルタイムでの監視体制やアラートの自動化が未整備であり、障害発生時の迅速な対応が難しい状況でした。

Aokumoのソリューション

GitOpsの導入とKubernetesの運用最適化により、開発・運用プロセスの効率化が実現し、CI/CDによるビルド、デプロイメント、リリース速度が5倍に向上しました。GitHub ActionsとArgoCDを活用した自動化パイプライン、Terraformによるインフラ管理は、新機能の迅速なリリースと運用リスクの低減に大きく貢献しました。 さらに、業務分離によりSREチームがインフラとデプロイメントを担い、開発チームはコーディングとアプリケーション開発に専念できる体制が整い、全体として生産性が向上しました。このモダン化は、運用効率の向上とビジネス価値の最大化に加え、組織全体のコラボレーション強化にも寄与しています。 Aokumoはウフルの開発・運用チームと密接に連携し、以下の最適化施策を導入しました:

  • IaCとGitOpsの導入:TerraformによるInfrastructure as Codeの実装、およびArgoCDとGitHub Actionsを活用したCI/CDパイプラインの構築により、開発およびデプロイメントを自動化。
  • Kubernetes運用の最適化:SREチームによる専門的な運用体制を構築し、RBACの強化とスケーラブルな構成を実現。
  • マルチAWSアカウントの統合管理:Terraformベースの統一管理により、リソース配分の柔軟性とセキュリティ体制の一貫性を確保。
  • 監視・インシデント対応の強化:先進的な監視ツールを用いてリアルタイム監視とアラート対応を整備し、可用性を最大化。
  • 業務分離とチーム生産性の向上:SREと開発チームの役割を明確に分離し、それぞれが専門領域に集中できる体制を確立。

導入効果

Aokumoによる最適化支援により、ウフルは以下の成果を実現しました:


  • 5倍の開発・デプロイ速度向上:CI/CD導入により、ビルド〜リリースまでのプロセスが自動化・高速化。
  • 99.99%の高可用性:リアルタイム監視と自動対応により、システムの可用性が大幅に向上。
  • 2倍のスケーラビリティ向上:柔軟な構成管理とスケーラブルなKubernetes運用により、今後の拡張性にも対応。
  • 80%の運用リスク削減:IaC導入・自動化・役割分離によって、ヒューマンエラーや運用トラブルのリスクを大幅に軽減。

まとめ

株式会社ウフルは、Aokumoとの連携により、開発・運用両面での抜本的なモダナイゼーションを実現しました。GitOpsとKubernetesを中心としたこの取り組みは、クラウドネイティブ時代におけるインフラ管理と組織コラボレーションの最適化モデルであり、今後の事業成長と技術基盤の強化に向けた礎となっています。

この事例は、モダンなDevOps文化の導入が企業全体のビジネス価値に直結することを示しており、今後の技術戦略における重要な参考事例といえるでしょう。

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